1 外反母趾にはどんな影響があるのか

2 外反母趾の原因

3 過剰回内(オーバープロネーション)

4 外反母趾の改善方法

 

 

①外反母趾は体にどんな影響があるのか

外反母趾の方の悩みの代表的なものとして挙げられるのは、まずその痛みだと思います。 痛みは角度が大きい程強い、ということではなく、角度がそれ程でも痛みがある方もいらっしゃいます。 痛みについては大きく分類すると二つに分けられ、靴との摩擦によっておこる痛みと、関節そのものが痛むものがあります。どちらにしても、痛みはたいへんつらいものです。その苦痛を何とかしようと、歩き方が不自然になり、さらなる疾患の発生などにもつながるので、可能な限り早い時期に改善することが、望ましいと思われます。

では、痛みがなければ不都合がないのかというと、そうではありません。 痛みはなくても足の形は変形し、本来の力を発揮できない状態。なのでその足元の不安定さが膝・股関節・腰の痛みや猫背・ストレートネックなど様々な症状のもとになっている場合も、実は大変多いのです。

 

外反母趾の角度は、下図のように角度を測り程度を確認します。

 

 

②外反母趾の原因

現在一般的に言われる外反母趾の要因の中でよく耳にするのが、靴の問題や筋力の低下です。しかし靴を履く習慣のない民族の方々にも外反母趾の方がおられたり、足の筋力トレーニングをしても外反母趾は改善しないなど、それでは説明のつかないものが多いのです。それでは外反母趾の原因ははっきりしていないのかというと、実はそうではありません。足の医療の先進国アメリカでは、

過剰回内(オーバープロネーション)という足の動きをベースに、それに足指を捻るように

蹴る動き (アブダクトリーツイスト)が加わることで、外反母趾が発生すると認識されています。ということはごく簡単に言うと外反母趾は、無理のある歩き方(足の使い方)が原因で発生している、というこ とになります。

 

 

③過剰回内(オーバープロネーション)とは

まずそもそも回内(プロネーション)とは、土踏まずがつぶれるように足首が内側に倒れ、内側に体重が乗り、踵がそのに流れている状態。この状態の時、多くの場合つま先よりひざは内側に入っています(下記図参照)。
ご自分で確認できる場合もあるので、鏡などで見て確認してみてください。

回内という動き自体は、歩く動作の中に必要な動きではあるものの、そ れが過剰になってしまうと動きの中で適切な働きを発揮できない足になってしまいます。

この状態は外反母趾発生の元になるだけでなく、内反小趾・足底筋膜炎・モートン病・タコ・魚の目・ 巻爪など様々な足の疾患につながります。

生まれながらにこの要因を持っている方もおられますが、それだけですべてが決まってしまっているということはありません。むしろ、その後の足の使い方が大きく影響しています。なのでそれを裏付けるように、生まれながら状態はそのままという方は殆どおらず、状態をどんどん悪化させている場合がほとんどです。

④外反母趾の改善方法

ここまで読まれた方の多くは、なぜ外反母趾がテーピングやサポーター、マッサージなどで改善してこなかったが、お分かりになったのではないでしょうか?それらは変形した形を改善することに主眼を置いた、いわば対処療法にすぎません。根本的な原因に対しての対策ではないので、改善してこなかったのです。

では外反母趾の根本的な改善には何が必要かというと、もうお分かりのように歩き方(足の 使い方)の改善。回内し過ぎている足の動きを、足の骨格構造上、本来あるべき動きにただ すことが必要です。 しかし一般的に言われている
「足の指をしっかり使って歩く」→×
「大股で歩く」→×
「大地をしっかり 蹴って歩く」→×
「足を美しく伸ばして歩く」→×
などは実は外反母趾を悪化させてしまう歩き方。

 

当院では、生体構造力学(バイオメカニズム)をもとに考え出された
「ゆるかかと歩き」
を軸として、全身の骨格調整などを組み合わせた、
「ネイティブウォーキングプログラム」を提供。

このプログラムは全国にある導入治療院で、多くの実績を上げています

 

 

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